こんにちは、リワーク施設に1年半通っていた、たこすけ(@taccotacosuke)です。
「リワーク施設」や「就労移行支援」という言葉、うつを患うまで知らなかった方が多いかと思います。僕もその一人です。
なので、リワーク施設の利用を考えはじめたとき、
どんなところなんだろう…本当に通っても大丈夫なのかな。。
という不安をもつ方もいらっしゃるかと思います。
この記事では、あくまで僕の体験がベースになってしまいますが、リワーク施設の利用開始までの流れについてご紹介したいと思います。
はじめに:僕の利用していたリワーク施設の形態
僕の利用していたリワーク施設は、「就労移行支援」というサービスを提供している施設で、おもに現在離職している人の就労を支援してもらえる施設です。
リワーク施設の運営母体は
- 医療機関(メンタルクリニック)
- 行政
- 民間
に分かれますが、僕は民間企業が運営しているリワーク施設を利用しています。
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リワークの利用料金はどれくらいかかる?運営母体別の費用まとめなので、これからご紹介するリワーク施設利用の流れは、民間の施設(を僕が利用したとき)の場合になります。その点だけご認識ください。
1. リワーク施設に問い合わせ
僕はインターネットでリワーク施設を探していました。
いくつか候補を挙げてみましたが、決め手になったのは
- 利用者の就労形態が多様(一般枠/障害者枠、オープン/クローズなど)
- ここでなら自分らしさを取り戻せそうだ、と感じた
という2点でした。
ほかにも選ぶ基準はたくさんあると思うので、ご興味ある方は以下の記事もお読みください。
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現役利用者が考える、自分に合うリワーク施設の選び方絞り込んだ施設に、僕は電話で問い合わせてみました。
(※)メールで受け付けてもらえる施設も数多くあります。
~電話にて~
あ、あの、利用を考えている者ですが…。
お問い合わせありがとうございます!現在どのようなご状況ですか?
はい、うつ状態という診断で休職してまして…。
お伝えいただきありがとうございます。一度、施設の見学や体験にいらっしゃいませんか?
あ、じゃあ、お願いします。
ありがとうございます。それでは日程は…
端折っていますが、おおよそこのような会話の流れで、施設の体験利用に参加させてもらうことになりました。
2. リワーク施設の見学・体験
~施設の体験利用当日~
ドキドキ。ドキドキ。
これまで足を踏み入れたことのない環境ですし、身近に精神疾患の人もいなかったので、僕はかなーり緊張していました。
緊張の面持ちで施設を訪れると、
こんにちは!たこすけさんですか?お待ちしていました。
と、明るく暖かくスタッフの方に迎え入れてもらいました。
一通りの説明を受けて、いざプログラムを体験。
たこすけと申します。よろしくお願いします。
これだけの自己紹介でしたが、利用者の方々から拍手をいただき、プログラム参加中も
たこすけさん、いいアイデアですね!
と言ってもらえたり、
初参加で意見を言えて、すごいですね!
と言ってもらえたりして、照れてしまうくらい嬉しかったです。
こうして、無事に体験利用を終えることができました。
体験後、プログラムの感想やこのあとの流れについてスタッフの方から説明を受けて、その日は終了しました。
3. 役所での手続き
施設によって、体験利用は複数回できるところもあります。
ここならやっていけそうだ、という思いが固まったら、正式利用への手続きに移ります。
民間のリワーク施設は行政の制度にもとづいて運営されているため、利用開始の手続きは行政窓口にておこなう必要があります。
僕は役所の障害福祉課で手続きをしたので、そのときの流れをお話しします。
わからないことはリワーク施設のスタッフさんにサポートしてもらえます。
3-① ソーシャルワーカーとの面談
役所にはソーシャルワーカー(福祉事業に携わる支援者)と呼ばれる人がいます。
リワーク(就労移行支援)を利用したいと伝えたところ、ソーシャルワーカーとの面談を設定されました。
~役所にて~
いまの生活状況はどんなようすですか?
生活リズムはいかがですか?
どのくらいの期間の利用をお考えですか?
など、けっこうたくさんの質問を受けて、ひとつずつ答えていきました。
質問に答えて、いくつか文書を提出したあと、リワーク施設の利用が妥当だと判断されれば、正式に利用が決定します。
3-② サービス受給者証の受け取り
正式利用が決定すると、役所が「サービス受給者証」を発行して自宅に郵送してくれます。
受給者証が届くまでには1ヶ月程度かかるため、その間は待機となります。良心的なリワーク施設であれば、受給者証が届くまでの期間も体験利用を続けさせてもらえることもあります。
写真は僕の受給者証です。
この受給者証をリワーク施設のスタッフに提出して、施設の利用がはじまります。
4. 利用開始!
受給者証に書いてある「支給決定期間」が、サービスを受けられる期間です。
期間は更新できます(原則として最大2年まで)。
2年かぁ~長いな。。
と感じるかもしれませんが、2年は思ったよりあっという間です。
利用を開始して1年半の僕は、そう感じています。
必要以上に焦る必要はありませんが、ぜひ有意義な期間にしていただければと思います。
さいごに:百聞は一見にしかず、見学してみましょう!
リワーク施設の利用開始までの流れを、僕の体験を振り返りながらお話ししてみました。
少しでもイメージが浮かぶようになってもらえていれば嬉しいですが、やはり百聞は一見にしかず。ぜひ一度、施設の見学に足を運んでみてください。
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現役利用者が感じる、リワーク施設の「雰囲気」僕はアルバイトとしてスタッフ側の立場の経験もありますが、施設によって雰囲気やカラーはかなり異なると感じました。
最初は勇気がいるでしょうが、実際に目で見て納得したうえで利用を決められたほうが、主体的に通えそうですよね。
リワーク施設の利用、選択肢のひとつとして検討してみてください(^^)
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